まゆみの英語英会話net — 3月 27, 2022, 12:23 am

何となく眠りの質を下げる夜のお酒

「お酒を飲むとぐっすり眠れる」は勘違いだ。寝酒は睡眠の質を下げてしまう。
●英会話では~●
“When I drink liquor, I can sleep sound.” for, it’s a misunderstanding.
Nightcap lowers the quality of the sleep.

 よく眠れるようにと、就寝前にお酒を飲むことを「寝酒」と呼びます。
睡眠の専門家は「アルコールの摂取は睡眠の質を下げる」と言い続けていますが、なかなか理解されていないようです。
寝酒が睡眠の質を下げる理由と、それを防ぐ夜のお酒の飲み方について、睡眠研究の第一人者である内村直尚・久留米大学教授に聞きました。

 日本を含む世界10カ国の3万5327人を対象に睡眠に関連する行動を調査した研究では、寝酒をする日本人の割合は30.3%でした。
10カ国の平均が19.4%ですから、大きく上回ることが分かっています。
日本人の「寝酒の出合い系信仰」は強いようです。

 ◇お酒と眠気との出合い縁

 寝酒を習慣にする人にその理由を聞くと、多くの方が「ぐっすり眠れるから」と答えます。
確かにお酒を飲むと眠くなるので、そう思ってしまうのも仕方ありません。
●英会話では~●
When the reason is heard for the person who gets into the habit of nightcap, many people answer “Because I can sleep sound.”
When I drink liquor certainly, I become sleepy, so it’s also so inevitable to think.

 神経細胞の間で情報を伝える物質を神経伝達物質といいます。
脳には「γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」という神経伝達物質が存在します。
英語名の頭文字を取った略称「GABA」で呼ばれることが多く、健康食品などでこの名前を聞いたことがある人も多いと思います。

 脳内の神経細胞にはこのGABAを受け取る部分(GABA受容体)があります。
GABAがGABA受容体に結合すると、神経細胞の興奮が抑制され、鎮静が起こります。

これが眠気との出合いの一つになっています。
 お酒を飲むと、胃や腸で吸収されたアルコールが血流に乗って脳内に届きます。
アルコールはGABA受容体に結合するので、GABAがGABA受容体に結合した時と同じように眠気を感じるのです。

 ◇アセトアルデヒドが覚醒との出合い原因

 しかし、お酒を飲んで倒れこむように眠った後、突然夜中にパッと目が覚めてしまったり、いつもより朝早く目覚めてしまったりした経験を持つ人は多いはずです。
これは、アルコールが分解される過程でできるアセトアルデヒドとの出合いによるものです。

 アセトアルデヒドには交感神経を刺激する作用があります。
交感神経は別名「昼の神経」とも呼ばれ、体を活発にする時に働きます。

お酒を飲んで寝ると、睡眠中にアセトアルデヒドが交感神経を刺激してしまい、目が覚めてしまうのです。
●英会話では~●
When I sleep after I drink liquor, acetaldehyde irritates the sympathetic nerve and wakes during sleep.

 早く眠りにつけたとしても、すぐに目覚めてしまうのでは睡眠としてあまり意味をなしません。
成人は健康との出合い系を維持するために、毎日6~8時間の連続した睡眠を取ることが望ましいからです。

 一度目が覚めると、再び眠りにつくことがなかなかできず、睡眠系の質が下がってしまいます。
つまり、寝酒をすると熟睡ができないのです。

 また、寝る前にお酒を飲んで、さらに睡眠改善系の薬を服用する方がいます。
寝入りはかなりスムーズかもしれませんが、アセトアルデヒドの覚醒効果で薬の効果が相殺されてしまいます。
時には健忘を伴う異常行動との出合い系悪夢にも。。。

□何となく英会話が学べるBLOG「泳ぐ世間の悪人、善人、変人について」

コメントはまだありません

この投稿へのコメントの RSS フィード。

コメントはまだありません。

現在、コメントフォームは閉鎖中です。